デトロイト ビカムヒューマン 感想

なんとなく話題なゲームをやってみた。綺麗なグラフィックとモーション、引き込まれるストーリー展開、最後の盛り上がりととても良いゲーム体験ができた。 まず、グラフィックの良さ。リアルなのに人間がかわいい! ps4のゲームでも 人がアップになると、カクカクしてたり髪が固まってたりするものだが、このゲームはどこまでも滑らかで綺麗なグラフィックだった。 またモーションも滑らかだった。キャプチャーモーションの会社だけあって、細かな仕草や表情まで再現しており、物語の没入感を高めた。 またアンドロイドと人間の関係を通して、人間とは、人間の意識とは何かについて考えさせられた。アンドロイドは、人工知能が情報を処理し行動を決定していく。それに対して人間は、意思によって行動を決定していくが、その意思とは、ある刺激に基づく電気信号をある機関が処理し、それに基づいた反応に過ぎない。 こうして考えると、金属か肉かという違い以外には、さして人間とアンドロイドは変わらないのではないだろうかと感じた。 個々のストーリを進めつつ、収束していく展開、選択次第で大きく変わるストーリーは、とても引き込まれた。 最初はそれぞれ別々の道を辿っていくが、それが一場面に集約していき、それぞれの行動が他の誰かに影響する構成はやっていてワクワクした。 また、選択次第で結果が180度変わるので、決断の重みがあり、心から苦渋の決断をしなければならないようなゲーム体験ができた。 そして、エンディング、私は1回目はカーラとアリスがカナダに脱出、他2人は死亡するエンドだった。 私はカーラとアリスをとにかく応援していたので、2人が脱出したときは本当にほっとしたし、彼女らの今までの苦労が報われ感無量だった。世論を良くしておいて良かったー 入国審査官の兄ちゃんサンキュー。 それにしても、アンドロイドが普及して人間の仕事が奪われ、失業者が増えてるの地獄だ。それは政治による再分配ができてないってことだし、ゲームの世論も政府の再分配よりもアンドロイドの存在を批判している。これは人工知能が普及したときに最悪の社会だと思う。ただありえそうだし、リアルに描かれてて怖い。トッドの境遇は他人事じゃないんだよ。