ライフイズストレンジ 感想

 かなり前にps4のフリープレイで落としたLife is strange を今更ながらプレイした。1週間くらいでクリアできるくらいのボリュームだったが、良いゲーム体験ができた。

 

 大まかな流れは、主人公は写真オタクで、数年前に引っ越した故郷に戻り、学校生活を送っているところ、さまざまな問題に関わり、突然手に入った時間を巻き戻す能力で問題に立ち向かっていくというようなところだ。

 

 良かった点として、ティーン特有の不安定な気持ちやアメリカの学校生活の雰囲気を臨場感たっぷりに感じられたところが挙げられる。主人公の日記を見てみると、入試に合格した喜び→新生活への期待と不安→学校に馴染めず辛い、でも気の合う友達もできた、といった心情の流れが書いてある。これを見ただけでもう泣きそうになった。自分もこの気持ちは痛いほど分かるし、何よりこの主人公はそのような悩みを抱えながら一生懸命生きているんだなと感じられたからだ。

 

 主人公以外にも学校には、それぞれの事情を抱えた登場人物がいる。おとなしく、優しいがいじめられているケイト、クラスの女王ビクトリアなどである。彼女らもそれぞれ人には言えない悩みを抱えながら生きている。ケイトが周囲から孤立し、絶望に駆られるところは本当に可哀想だし、学生特有の学校という狭い世界に閉じ込められる感覚というものを思い出した。

 ビクトリアは嫌ないじめっ子として君臨しているが、彼女も自分に自信がなく、高圧的な態度はその裏返しという一面も見せている。彼女が自分の感情を素直に吐露する瞬間も好きなシーンである。

 ボリュームの都合からか、彼女らの登場は断片的なものとなったが、もっと掘り下げられても面白いかも知れない。

 

本筋である、マックスとクロエの関係であるが、徐々に関係を深め、友達以上の相棒?な関係性はとてもいいと思った。夜のプールに忍び込んでバカやったり、廃品置き場で遊んだりしてぎこちない関係が徐々に打ち解けていく感じが好き。クロエもグレて乱暴な言動もするが、マックスが一緒にいてくれることへの感謝を言う場面もあり、切実な関係を感じられる。

ちなみに初見時、最後の選択肢は、クロエを助ける方に即決しました。正直町のその他の人たちよりも、これまでの活動でかけがえのない存在となったクロエが大切に決まってると思ったからである。町が滅んでも二人一緒に生きていこうというラストが最高だった。トラックで町を去っていった二人は、いろいろなところを転々としつつ一緒に生きていくんだろうな・・・